Facebook にシェア
Pocket
LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加

 1日目はベルリンをオススメの旅行コースに従って満喫し、2日目はポツダムに行ってきました。ただ、この記事は旅行記事ではなく、表題の事件に絞って書きたいと思います。

 f:id:michey1023:20171020202014j:plain

 

 表題の事件が起こったのは、1日目です。ベルリンのベルガモン博物館から出ると、2人組の女性に呼びかけられているような気がしましたが、思い違いだろうと、次の目的地に向かおうとしました。 すると、一人の女性が駆けよってきて署名への協力をお願いしてきました。詳しい話は聴いていないのですが、耳が悪い人のための署名だということで、特に断る理由もないので、署名をしました。

 

 すると、募金に協力してくれとのこと。僕は決して余裕があるわけではありませんが、1ユーロ(約130円)ならと財布を出すと、その女性は「20ユーロ!(約2600円)」と主張してきました。そして、勝手に僕のサイフの10ユーロを抜き取られて、戸惑っていると、もう一人女性が来て、今度は「40ユーロ!(約5200円)」と言って、今度は僕の50ユーロを抜き取り、僕の10ユーロを返して、これがお釣りですよ的な感じ(もちろん、紛れもなく僕の10ユーロ)ですましているのです。

 

 これ日本だと、いや、どこでも、ありえないですよね!ヤクザです!日本の健全な募金だと、「募金お願いします」と先に伝えた後に、署名をして、特に制限のない金額(体感として下限100円)を募金として受け取って「ありがとうございます」じゃないですか。今回は「署名お願いします」の後に「募金もお願いします」と言って財布を出すと「署名したんだから20ユーロ払いな」「いや40ユーロだ」という構造です。論理的にも倫理的に破たんしています。

 

 僕がベルリン旅行の為に引き出したお金は100ユーロ(約13000円)で50ユーロはかなりの大金です。キャッシュカードはあるといっても、さすがに、これはまずいと思って、まず相手の論理から言ってもおかしい10ユーロを回収しようとするも、あまりにも咄嗟のことなので、英語で適切に主張できませんでした。それでも僕は必死なので何とか10ユーロで妥協してもらい、50ユーロを回収すると、彼らは僕のサイフの「¥1000」と書かれた2枚の藤崎の商品券に目をつけました。おそらく日本の現金と勘違いしたのでしょう。しかも、¥1000と書いてあるので相当な大金のように見えたはずです。(実際は1000円=8ユーロ弱ですが)。僕は「It`s Japanese!」と説明足らずな言葉を発するも、「No Problem」ということで、彼は10ユーロ札と2000円分の藤崎の金券を手に入れるや否や一目散に去っていきました。

 

 

 一瞬の出来事だったのですが、色々と思うことがありました。まずは個人的な感想としては、丸腰の女性2人に完全に舐められていた、カモにされたことが悔しかったです。これでも一応筋トレはしているので、普通の女性であればぶん殴れば勝てたのですが、それでは向こうの弱者をいたぶる論理と同じです。僕は暴力をさける道を選びましたが、適切に対処できませんでした。警察も呼べない。声を上げることもできない。英語で反論できない。逃げることすら思いつかない。自分の未熟さを思い知らされました。

 

 もう一つ思ったのが、その女性たちが哀れだなということです。募金については表面的な部分しか聴けなかったので、その耳が不自由な人のための募金というのが正当なものかは知りませんが、(もし、ただ私欲のために金を集めるための嘘だとしたら、救いようがありませんが)こんな乱暴な集め方しか知らないということがかわいそうに思えたのです。

 

 動機は僕には分かりません。純粋に耳の不自由な人のためにお金を集めていたのかもしれません。友達の耳が不自由でやむなくやったのかもしれません。上の誰かに支持されて動いていたのかもしれません。(考えたくありませんが)自分たちの小遣い稼ぎでやったのかもしれません。

 動機がどうあれ、この集め方は自分たちの幸福のためにだれかを犠牲にするものに他なりません。今の時代、インターネットでクラウドファンディングができます。もし、正当な目的があり、何らかの媒体を使って適切にプレゼンできていれば、今回むしりとった額よりも集めることができるでしょう。

 それに、「なぜお金を集めているのか?」「どういう組織なのか」を僕に口頭できちんと説明できていれば、ひょっとしたら50ユーロを僕は出したかもしれません。僕はしっかりとした倫理教育を受けてこなかった彼らに同情します。そして、彼らのようなことをする人がこの世からいなくなることを希求します。

 

 また、今回の事件の構造について思うところがありました。

「強者が弱者を屈服させる。」今回だと、今回は気の弱そうな観光客の僕を狙って、数で勝ろうという作戦ですね。今回の事件とは関係ないことのように思えますが、これはレイプと同じ構造だと思います。もし、僕が女で相手が男で、目的がお金ではなく体なら、まさしくそうです。今回の経験は僕にとって経済的なダメージこそあれ、恐怖などの精神的ダメージはほとんどありませんでした。しかし、「もし僕が女性で、これがレイプだったら、僕はどうなっていたのでしょう?」「もし、自分の大切な人がそんな目に会ったら?」そう考えると悲しくなりました。

 

 こういう些細なことであっても。理不尽なことに対してはとことん声を上げることが大事だと感じました。最近の例だと、元TBS記者による被害にあったジャーナリストの伊藤詩織さんが実名と顔を公表しました。これはすごく勇気がいることです。誰でもマネできるわけではないですが、こうやって文章を書いて発信したり、人に相談したりすることはできるはずです。声を上げることで問題が顕在化し、解決に向かっていくと思います。

 

 最後に1つだけ。今回の経験で、自分の身は自分で守ることが大切だと感じました。理想的には悪者が社会からいなくなればいいのですが、現実はそう上手くいきません。誰もが常にトラブルに遭うリスクを抱えています。僕の場合は見た目で舐められていたので、舐められない風貌になるのが先決ですが、事前に対策を考えていれば被害は防げたはずです。

 皆さんには、他の人が被った被害を人ごとにするのではなく「自分がもしこんな目に会ったら?」「もしこれの延長線上でレイプの危機に遭遇したら?」などと想像力を働かせ、対策をしてほしいです。

 また語学力で不利な立場に立たされるのも極力避けたいですね。海外でそうならないためにも、語学の学習には注力すべきだと考えます。

投稿者プロフィール

みきたく
自称、東北大生で一番頑張っているブロガー。
東北大学グローバルリーダー認定者。TOEIC900。
ブログは最近サボりがち。